TRPG講座

 この度は錬金術師達の集いに、ようこそいらっしゃいました。このサイトでは、オンラインTRPGを推進し、サイドストーリーガンダム、新ガンダム、オリジナル作品を創作する活動をメインとしています。最もクリエイティヴで創造性溢れるTRPGは、無限の可能性を秘めています。その可能性をできる限り追求していきたいというのが、主宰である早川 愁の願いです。

・オンラインTRPG講座


・TRPGとは?
 テーブルトーク・・・この名前はゲームの好きな人なら一度は聞いたことがあるのではないかと思います。読んで字の如く、複数の人間がテーブルを囲って会話を中心としてストーリーを進めていくのが、TRPGの基本中の基本です。
 まずゲームを進めるためには、メンバーは1人のGM(ゲームマスター・複数の場合もありますが)と数人のプレイヤーに分かれます。GMの仕事はまず大筋のシナリオを作り、プレイヤー達に自分のキャラクターが現在どのような状況にあるのかを口頭や図解によって説明し、その状況に置けるプレイヤーの言動や決断をストーリーに反映させることが基本となります。また、NPC(ノンプレイヤーキャラクター/例えばファンタジーなら王様や村人などのプレイヤーのいないキャラクター)をストーリーの展開に絡めたりすることもしなくてはなりません。
 プレイヤーは、GMから伝えられた情報を元に自分の分身ならどう言った行動をとるのか、という判断をせねばなりません。これが簡単に見えて難しいのですが、何よりも大事なのは「演じる=演技をする」のではないということです。TRPGは確かにGMが大筋のストーリーを設定しますが、プレイヤーのとった行動によって良くも悪くも変化します。だからプレイヤーには決まった脚本などはなく、自分で考えなければなりません。そう言う意味では自由度は極めて高く、プレイヤーも苦労することでしょう。
 勘違いしてはならないのは、この「自由」と言う言葉の意味です。自由とは何をしても良い自由ではなく、自分の行動は自分で決めて、その責任は自分に向かってくると言うことです。例えばファンタジー世界の場合、村人を皆殺しにしたとします。その本人は自由に振る舞いました。しかし、その行動は世界の道徳的に許されるのか?決してそうではありません。キャラクターはその世界の法律によって裁かれます。
 キャラクターが何かの事件に遭遇してしまったときなどは、その解決方法はひとつとは限らず、プレイヤーがあっと言わせるような方法で解決させることができるかも知れません。そのような意外性も、TRPGの醍醐味のひとつです。

オンラインTRPGはこんな感じで展開するというのを、ログの一部を転載することで紹介してみましょう。

GM:今の時間は夕方前
GM:酒場は少しずつ活気を帯び始めてくる
GM:で、みんなはそれぞれメシの種を探してこの酒場にいるわけだ
アレックス:お腹空いたです〜、アンガス〜、奢って☆(激)
GM:酒場の掲示板には、依頼の概要を記してある紙が、何枚も貼り付けてある
ヒヨリ:おもむろに掲示を読む
ガイ:なんか良い仕事無いかね〜
アンガス:飯おごって食べながら観てる(笑)
GM:まぁ依頼は色々あるんだけど、1人掲示板を覗いているヒヨリに、酒場のマスターが話しかけてくる
ヒヨリ:てっとりばやく こなせて 大金がはいる仕事〜ぉぉ
GM:マスター「あんた、この辺じゃ見ない顔だね」>ヒヨリ
ヒヨリ:あはー 流れ者なのだー
GM:マスター「仕事を探してるのかい?」
アレックス:がつがつ、たべてまフ(悦)
ヒヨリ:そーそー いい仕事ないですかぁ?
GM:マスター「なら、そこにある依頼から選んでくれて良いけど、急ぎの依頼が1件入ってるんだ」
ガイ:(仕事を探してる)
アンガス:横目で観てます、、、
GM:マスター「よかったら、受けてくれないかな〜」
GM:ちなみに、冒険者らしき姿はまだ君たちだけだよ
ヒヨリ:どんな 案件ですか??
GM:マスター「神隠し事件だ」
GM:マスター「神隠しなんて今時珍しくはないが、やっぱりほっておくわけにもいかんからな」
ヒヨリ:神隠しとはまた この辺は物騒なんだねぇ
アレックス:親父にお酒の追加の注文を(w>アンガス
GM:マスター「世界中どこでもあるさ。暗黒神の生け贄やら、魔獣にさらわれたとか」
GM:酒は一杯1ガメル、メシは1人分で銀貨3枚だよ>アレックス
アンガス:をぉ。。。ついかぁ(笑)
ガイ:魔獣だと・・・・・親父詳しい話聞かせろ>マスター
GM:マスター「いや、まだ魔獣と決まった訳じゃないけど・・・話を聞くかい?」
アレックス:お酒はドワーフにとっては命の水です〜(じたばた)
ガイ:ああ、魔獣をぶった切るのが俺の趣味でね・・・・・
GM:マスター「流石に1人では解決できないだろうからな、仲間は必要だ」
アンガス:。。。。。とりあず 気にしながら食べて飲んでます
GM:ドワーフの本領は食べて飲むことだよね(笑)>アレックス
GM:マスター「引き受けるのは誰だ?」>ALL
GM:マスター「報酬は1人、銀貨800だ」
ヒヨリ:わたし のったー(⌒▽⌒)/
ガイ:俺は引き受けるぜ
アレックス:(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)コクコク>マスター
アレックス:お酒〜>マスター
アンガス:うけます♪>ますたー。。前向いてうなずく
GM:マスター「じゃぁあんたら4人だな」
ヒヨリ:あやぁ 結構所帯ね(笑) よーろーしーくー☆

 上のシーンは、いわゆる冒頭に当たるシーンです。ファンタジーRPGではよくある、酒場で仕事の依頼を受けるシーンですね。このようにGMとプレイヤーが共同して、物語を作って行くわけです。

 ストーリーによっては、プレイヤーは戦闘をせねばならないこともあるでしょう。その時はGMが敵を動かしていくのです。ここでのやりとりでもそうですが、GMとプレイヤーは敵対しているわけではありません。あくまで共同で役割を分担して、ひとつのストーリーを積み上げて行くわけですね。
 コンピュータゲームのジャンルであるRPG(ロールプレイングゲーム)とは、雰囲気が全然違うと思います。もの凄く楽しそうでしょ?それに与えられるシナリオばかりではなく、自分で思い通りのシナリオも用意して、自由に創作していけるわけです。
 コンピュータではなかなかこうはいきませんね。誰がどのように話しかけても、相手の反応は同じ・・・なんて寂しいでしょう?TRPGは常に流動的で、人同士のふれあいを大事にする遊びです。決して閉鎖的ではありません。みなさんも是非、このTRPGをプレイしてみて下さい。きっと新たな世界を垣間見ることが出来ると思います。

 このサイトでは、そのTRPGのプレイ内容を小説にするなどの創作活動をメインにしています。よろしければみなさんも是非読んでみて下さい。また、オンラインTRPGに興味がある人は、TRPGメーリングリストに参加して話を聞いてみるとか、私に連絡を下さればできる限り協力させていただこうかと思います。



Alchemist〜錬金術師達の集い〜
主 宰  早川 愁